公益社団法人 前橋市医師会

身近な病気「慢性腎臓病」

2015年10月31日掲載
山下 眞(前橋市医師会)監修

尿タンパクや腎機能の低下など何らかの腎臓の異常が3カ月以上持続する状態を慢性腎臓病といいます。原因にはさまざまなものがありますが、なかでも高血圧や糖尿病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病との関連も深く、誰もがかかる可能性のある病気です。日本では慢性腎臓病の患者が 1,330万人に達することが明らかになり、新たな国民病ともいわれています。慢性腎臓病が進行すると最終的には透析療法や腎移植が必要となります。また、心筋梗塞や脳卒中などの心血管病の発生や死亡率が高くなることが分かっています。

治療にあたっては、まず生活習慣の改善を行います。さらに薬物療法による血圧や血糖管理などを行い、原因が腎炎であればステロイドや免疫抑制剤による治療が行われることもあります。腎臓病はある程度進行するまで無症状のことが多く、一度進行すると元に戻すことが難しくなります。そのため、早期に発見して治療を開始することが重要です。定期 的に健康診断を受けて早期発見を心掛けましょう。