公益社団法人 前橋市医師会

褥瘡(床ずれ)は予防が大事

2015年05月01日掲載
工藤 隆弘(前橋医師会)監修

寝たきりなどで皮膚が長時間圧迫されると、皮下の血流が少なくなり、皮膚に行き渡る栄養や酸素が不足して組織が損傷を受けます。これは、最も体重がかかる腰の仙骨部によく見られます。特に脳血管障害などによるまひや知覚障害がある高齢者は活動性や可動性が低下し、筋肉や皮下脂肪の減少によって皮膚が圧迫されやすく、リスクが高くなります。早期には皮膚に赤みが生じ、次第に水ぶくれを伴い、傷が深くなると組織全体が黒く硬くなることもあります。褥瘡が深いほど治療に多くの時間と労力がかかるため、予防と早期発見が大事。入浴や着替えをする時には、特に骨突起部の皮膚の観察を。適切な栄養管理は予防・治療に重要です。体位変換や、体圧分散マットレスを使用し、皮膚の圧迫を避けてください。パジャマやシーツのしわをなくし、皮膚の摩擦やずれを避けることも大切です。皮膚は清潔に保ち、入浴や清拭後にははっ水性クリームを塗って皮膚を保護しましょう。