公益社団法人 前橋市医師会

“花粉症”の予防と注意

2000年03月01日掲載
牧  清 人(前橋市医師会)監修

花粉症は、鼻や目、のどの粘膜に付着した花粉によるアレルギーで、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、のどの異物感、せき、ときには微熱を伴うこともあります。かつては風邪と間違われていました。りかん率は20%に達し、今や国民病といえます。

原因となる花粉は、季節や地域によって異なります。本市では2月~4月は杉やヒノキなどの木の花粉、5月~7月はカモガヤなどのイネ科の雑草の花 粉、8月~11月はブタクサやヨモギなどのキク科の雑草の花粉です。特に杉は北海道を除く全国に分布し、気象条件によっては大量に飛散します。スギ花粉症 は年々増加しています。外国では、米国はブタクサ花粉症が圧倒的に多く、英国、ドイツはイネ科の雑草と、国によって随分違います。

花粉症は自然治癒することは少ないため、花粉の季節になったら予防対策が大切です。花粉を吸い込まず、接触しないようにすれば症状が起こらない病 気です。花粉情報に注意し、晴れて風の強い日中は外出を控えましょう。外出するときはマスク・眼鏡・帽子・コートを着用し、家の中に花粉を持ち込まないこ とが重要です。外から帰ったら、うがいや洗顔をし、できればシャワーを浴びて体に付着した花粉を洗い流し、服を着替えると効果的です。洗濯物は外で花粉を 払ってから取り込むか、屋内に干し、花粉を除去できる掃除機や空気清浄機を使い、家の中の花粉の量を少なくすることが大事です。また、ブタクサなどの雑草 は、杉と違い遠くからの飛散ではないため、自宅の周囲の雑草を駆除するだけでも効果があります。雑草の花粉症の場合、子供が草むらの中に入り大量の花粉を 吸い込むと、のどがはれ呼吸困難を引き起こす危険性があり、注意が必要です。

花粉症の症状が長引いている方は、副鼻腔炎(ちくのう症)や市販の点鼻薬の常用による薬剤性鼻炎など、ほかの病気のことがあります。専門医にご相談ください。