公益社団法人 前橋市医師会

自分を守る「標準予防策」

2016年09月01日掲載
長﨑 淳(前橋市医師会)監修

医療界に「標準予防策」という考えがあります。これは誰にでもエイズウイルスや肝炎ウイルスなどの病原体が潜んでいるかもしれないと想定し、統一した手順で対応するということです。

家庭などでの一般的な生活では、血液や体液を介して感染することはありません。しかし事故や災害などで他人の血液を目の当たりにすることも。どんな場合でも素手で他人の血液は触らないようにしてください。自分の身の安全を確保することが他人を助ける第一歩です。血液が皮膚に付いたらすぐにせっけんと水で十分に洗い流し、床などに血液や吐物が付着したら手袋をしてふき取ります。その後、次亜塩素酸ナトリウムを含んだ台所用漂白剤で消毒し、水拭きをします。

「標準予防策」の考えは、自分を守るだけでなく、感染者を特別扱いしたり、差別したりすることの誤りにも気付かせてくれるでしょう。