公益社団法人 前橋市医師会

耳鳴りの話

2010年12月01日掲載
田口 浩(前橋市医師会)監修

外界で音がしていないのに、頭や耳の中で聞こえる音を耳鳴りといいます。ほとんどは何らかの難聴に伴って起こります。普通は本人にしか聞こえませんが、 まれに他人にも聞こえることがあります。これは耳の奥の筋肉の収縮音や血流雑音が音源になっていると考えられています。加齢や騒音などにより内耳にある音 を聞く細胞が傷つくと耳鳴りがしますが、注意が必要なのはほかに内耳の病気や聴神経の腫瘍などが背後に隠れていないかということです。
また、高血圧や低血圧、心臓の病気やうつ病など、耳以外の病気でも起こることがあります。医師の診察を受けて、心配な病気が隠れていないということが分 かれば、気にし過ぎず耳鳴りに慣れることも必要です。小さな音でも脳がその音に集中すると感覚の感度を非常に上げてしまい、耳鳴りの苦痛も強くなります。 普段の生活雑音のように、耳鳴りも脳がだんだんに順応して認識しなくなればいいのです。
ビタミン剤や血管拡張薬などの内服をしたり、イライラや眠れない症状が強いときは、安定剤や睡眠剤を使ったりすることもありますので、医師に相談してください。