公益社団法人 前橋市医師会

狭心症って何?

2016年01月31日掲載
外山 卓二(前橋市医師会)監修

心臓には3本の冠動脈という血管があり、動脈硬化のため血管内腔(ないくう)が狭くなって十分に血液を心臓の筋肉に供給できない状態が生じ、労作時に胸痛が出現するものを労作性狭心症といいます。時に肩や上腕、下顎など少し離れた部位に痛みを伴う場合があります。糖尿病、高血圧、高コレステロール血症、喫煙などが関与します。

さらに血管内腔が狭くなり、頻繁に胸が痛み、労作時に増悪し、また安静時でも胸痛が生じるものを不安定狭心症といいます。急性心筋梗塞になる危険性の高い病態です。

また、冠動脈にけいれんが生じ、安静時に胸が痛くなるものを冠攣縮性狭心症といいます。夜間から早朝にかけての安静時に胸痛がおこりやすいです。日本人に比較的多い狭心症です。中には無痛性狭心症と言って、症状を伴わない狭心症があります。

診断には運動負荷心電図、負荷心筋シンチグラフィー、冠動脈CTがあり、確定診断に冠動脈造影を行います。

治療には薬物療法、経皮的冠動脈インターベンション術、冠動脈バイパス術があります。

予防は食事と運動と禁煙です。糖尿病、高血圧、高コレステロール血症に対して十分な治療が必要です。