公益社団法人 前橋市医師会

歯周病と全身疾患

2015年06月01日掲載
堤 弘明(前橋医師会)監修

歯周病は、歯周病菌によって引き起こされる炎症で、歯を支える歯肉や歯槽骨が壊される感染症です。歯周病は口の中だけでなく体全体と関係し全身疾患に影響します。糖尿病では歯周病による歯茎の炎症から作られたいろいろな物質がインスリンの作用を邪魔し高血糖を助長、白血球の機能が低下し、免疫力が落ち、感染症にかかりやすくなり、互いの症状を悪化させます。心疾患や低体重児出産は、歯茎の炎症部位から出る物質が影響します。心疾患は動脈硬化を招き、心臓や血管に異常を引き起こします。低体重児出産は子宮の収縮を促し、早産を起こします。誤嚥性肺炎は唾液や飲食物などが誤って気管に入って起こる肺炎。口の細菌の数が多いほど誤嚥も増え、肺炎を起こしやすくなります。

歯周病の予防には正しい生活習慣と日々の口腔内清掃が重要です。口の中には常に細菌が存在していますので、定期的に歯科を受診し、専門家による健診と口腔内清掃を受けましょう。