公益社団法人 前橋市医師会

心原性脳梗塞を予防しよう

2015年03月01日掲載
宇居 吾郎(前橋市医師会)監修

心房細動をご存じですか。心房細動は心房内で不規則な電気信号が発生し、心房全体が小刻みに震え、正しい収縮と拡張ができなくなる不整脈です。加齢とともに増加し70歳代で5%、80歳代で10%程度の割合で起きるといわれています。心疾患や高血圧、甲状腺機能亢進症などの病気が主な原因で、飲酒や喫煙、過労、睡眠不足など不規則な生活も誘因になります。頻脈になることが多く、動悸やふらつきなどを感じることがあります

怖いのは心不全と左心房内の血栓による塞栓症(血栓で血管が詰まる病気)。心房細動を放置すると、5%の患者さんが脳梗塞になるといわれています。塞栓症の予防には血の塊ができにくくする薬剤を飲みます。不整脈に対しては薬物治療が中心ですが、カテーテルアブレーションという治療が選択されることもあります。心房細動はよくある不整脈ですが、放置せず、しっかり治療して脳梗塞などの合併症を予防しましょう。