公益社団法人 前橋市医師会

帯状疱疹

2002年02月28日掲載
工 藤 隆 弘(前橋市医師会)監修

<原因> 帯状疱疹は、小さな水膨れができる病気「ヘルペス」の一種です。子どものころにかかる水ぼうそうと同じウイルスで発症する病気です。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体の中の神経節に潜んでいます。そして何かのきっかけで、ウイルスに対する抵抗力が落ちてくると、再び活性化します。神経を通り皮膚に出てきて増殖し、水疱(水膨れ)を作ります。
<症状> 周囲に赤みを持った米粒の半分くらいの大きさの水痘が密集して見られます。体のどこにでもできますが、通常、顔や胸から背中、おなかなど、神経に沿って体の片側に帯状に広がるので「帯状」の名前が付いています。しかし、時には原発部位から離れた所に水ぼうそうに似た散発しんが見られる場合があります。また、顔に出る場合は目の角膜にも症状が出現し、視力が低下することがあります。さらに耳介部にできるときには、同側の顔面神経まひ、味覚障害、耳鳴りなどの症状を伴うこともあります。痛みは普通、皮しんの出現に先行して認められますが、皮しんと同時に、あるいは遅れて出現する場合もあります。痛みの強さは、まったくないものから突き刺すような夜も眠れないものまでさまざまですが、大部分は皮しんと同時に2、3週間で消失します。しかし高齢者ほど痛みが残りやすく、その場合、有効な治療法はありません。
<治療> 症状が出たら、抗ウイルス剤、鎮痛剤、ビタミン剤などで治療します。特に抗ウイルス剤は早い時期に治療を始めるほど効果が高いので、早めに医師の診察、治療を受けることをお勧めします。そして薬はきちんと内服し、十分な栄養と睡眠を取ってください。
<一般的注意> 帯状疱疹は、ほとんど人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことがない人には、水ぼうそうとしてうつることがあります。小さな子どもには、できるだけ接触しないように注意しましょう。