公益社団法人 前橋市医師会

小児用肺炎球菌ワクチン

2010年10月01日掲載
田村 一志(前橋市医師会)監修

小児用肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による細菌性髄膜炎などの重い病気を予防する子ども用のワクチンです。
肺炎球菌は、多くの子どもの鼻の奥やのどにいる身近な菌です。肺炎球菌がいるだけであれば特に問題はありませんが、小さな子どもは免疫力が弱いため、中 耳炎や肺炎、細菌性髄膜炎などを起こすことがあります。細菌性髄膜炎というのは、脳や脊髄を覆っている髄膜というところに菌が入り込んで炎症を起こす病気 です。早期の診断や治療が困難で、この病気にかかった人の3分の1くらいが死亡したり脳に後遺症が残ったりしてしまう、非常に怖い病気です。
小児用肺炎球菌ワクチンは、すでに世界の多くの国で接種されていて、肺炎球菌による重い病気は激減しています。ワクチンを接種した後に発熱や接種部位の 腫れなどの副反応が起こる頻度は、ほかのワクチンと同程度で重症化することはまれです。日本でもことし2月からこのワクチンが接種できるようになりまし た。小児用肺炎球菌ワクチンは月齢によって接種回数が異なるため、主治医と相談してスケジュールを決めましょう。