公益社団法人 前橋市医師会

小児の腹痛

2011年01月01日掲載
五十嵐 誠悟(前橋市医師会)監修

子どもの腹痛には、風邪をひいたとき「お腹が痛い」と言って受診する状態から緊急手術が必要となる状態まで、さまざまな疾患があります。ありふれた症状 ですが、緊急を要する場合も少なくありません。注意すべきなのは、ぐったりしているなど、全身の状態が悪いときや激しく痛がるとき、嘔吐を伴うときです。 特に、乳幼児期は言葉でうまく表現できないため、激しく泣くことや、痛い部分を手で押さえて脂汗をかくことがあります。これらの症状が出た場合は早急に受 診することをお勧めします。
また、便秘による腹痛も少なくありません。排便は新生児期には1日数回と多く、1~2歳ごろには成人と同じ1~2日に1回(週に5回ほど)になります。 一般的に、便秘とは排便回数が少ないか便が出にくい状態をいい、脱水などによる急性と長年にわたる慢性に分けられます。慢性便秘には先天性疾患が潜んでい ることもあり、多くは生活習慣が関与しています。朝食をしっかり取り、食後1時間ほどの余裕を持ってトイレに入ってから登校するようにして、日ごろから排 便習慣をつけてあげることが大切です。