公益社団法人 前橋市医師会

小児の肥満

2002年04月30日掲載
須 田 浩 充(前橋市医師会)監修

小児の肥満の判定方法は、肥満度で表します。
 肥満度=(実測体重-標準体重)÷標準体重(%)
20%以上が肥満で、20~30%未満が軽度肥満、30~50%未満が中等度肥満、50%以上が高度肥満です。小児肥満の原因は、過食と運動不足が多く、単純性肥満といわれ、「遺伝3に対して環境7」とされています。肥満に伴う合併症は、糖尿病、高血圧、脂肪肝、コレステロールの上昇、中性脂肪の上昇などがあり、スタイルが悪い、やせなければならないという自分への不満など心に対する悪影響ももたらします。
慶応大学の研究によると、中1で肥満ならば、3分の2が大学生まで肥満が続きます。また、中1肥満者の42.5%は小1から肥満であり、小学生の時に肥満度が高ければ高いほど、さらに発症年齢が低ければ低いほど大学生まで肥満が持続する傾向があります。小児期の肥満治療は、身長が伸びることが期待できるので、運動をしっかり行い、ある程度食事に注意しながら3年程度体重を増やさないようにすることが基本です。
食事は、砂糖やブドウ糖などの糖質を制限し、タンパク質を十分な量摂取することが望ましいとされています。偏食をしないで、低塩食にします。1日30品目以上の食品をバランスよく取り、ダラダラと食べないようにしましょう。穀類、魚介類、豆類、乳類を増やし、肉類、特に赤肉の摂取量を減らします。間食は、スナック菓子、甘いお菓子は控えて果物などに代え、水や麦茶を飲み、ジュース類は避けるようにします。
運動は、手軽にできるものが理想です。エアロビクス、縄跳び、ジョギング、ダンベル、家事の手伝い、急ぎ足の歩行などが良いでしょう。肥満を解消させるためには、対象が小児であるため家族の理解、協力が必要です。肥満に対する正しい理解を、家族だんらんの中で進めてください。