公益社団法人 前橋市医師会

学校での心臓検診

2000年04月01日掲載
栗 林 俊 夫(前橋市医師会)監修

全国では、毎年、80人から100人の学童が学校や家庭で心臓病により突然死しているといわれています。市学校保健会では、県学校保健会の指導で、市独自 の方式を加味して、小学1年生と中学1年生の全員に心臓検診を行って成果を上げています。本市では、ここ12年間、心臓病による突然死はありません。市対 策部会では、県対策部会のコンピューター解析による異常なし例の見直し(再チェック)と、2次検診者を学校で標準12誘導心電図と心音図をとる精検を行っ て、最終チェックをしています。すなわち、ダブル・チェックをして安全性を高めているのです(前橋方式)。また、最終的に、病気の疑いのある人には、小児 循環器専門医への受診を勧めています。(3次検診)。
次に、この3年間の検診の結果について述べてみます。下表のように、いろいろな病気が見つかっていますが、心筋炎を除いて突然死を起こす危険性はありません。たとえ、病気があっても、心臓病管理指導表に基づいて生活していれば安全です。

小学1年生 心疾患既往者 新たに発見された者
平成8年度検診者数:2,774人 28人 15人:川崎病
7人:先天性心疾患
その他
11人 9人:不整脈
1人:三尖弁逸脱症
1人:僧帽弁逸脱症
平成9年度検診者数:2,667人 33人 18人:先天性心疾患
13人:川崎病
その他
9人 8人:不整脈
1人:動脈管開存症
平成10年度検診者数:2,577人 35人 17人:川崎病
13人:先天性心疾患
その他
9人 8人:不整脈
1人:僧帽弁逸脱症
中学1年生 心疾患既往者 新たに発見された者
平成8年度検診者数:3,197人 64人 29人:川崎病
10人:先天性心疾患
9人:不整脈
その他
33人 27人:不整脈
2人:心房中隔欠損症
1人:僧帽弁逸脱症
1人:肺動脈弁狭窄症
その他
平成9年度検診者数: 3,088人 55人 20人:川崎症
15人:先天性心疾患
9人:不整脈
その他
14人 11人:不整脈
1人:心房中隔欠損症
1人:僧帽弁逸脱症
その他
平成10年度検診者数:2,950人 41人 28人:川崎病
4人:不整脈
2人:先天性心疾患
その他
22人 13人:不整脈
3人:僧帽弁逸脱症
2人:心房中隔欠損症
2人:特発性心筋炎
その他