公益社団法人 前橋市医師会

子どもの事故

2001年08月31日掲載
由 上 伸一郎(前橋市医師会)監修

1歳以上の子どもの死亡原因の第1位は不慮の事故です。子どもの事故は、海や山で起こるものより、わたしたちのごく身近な所で起こるものが圧倒的に多いのです。

□機械的窒息
乳児の死亡事故で一番多いのが窒息です。寝具によるものやベッドのすき間に落ちたり、ほかの子どもの下敷きになって起きたりするものなど、周りの大人たちが気を付けてあげれば防げるものも少なくありません。また、ピーナツや海草類、こんにゃくゼリーなどの食品による窒息もあるので、注意してください。

□交通事故
幼児、学童では交通事故の死亡が第1位です。7割以上が自宅から500㍍以内で発生していることに注目してください。それも、交通量の少ない裏通りでの発生が75%を占めています。ドライバーはなるべく抜け道を使わない、生活道路ではとにかくゆっくり走ることが大事です。交通マナーは自分の家族のためでもあるのです。

□ふろ・浴槽での事故
溺死は、子どもの各年齢でいずれも第2位の死亡原因になっています。そのうち約半数は、ふろ、浴槽で発生しています。2歳未満に限ると、77%です。目を離したすきに起こったものが約6割を占めます。なかには、父母と入浴中に発生したものもあります。一瞬でも子どもから目を離すことが、どれだけ危険かがよく分かります。早朝、まだ親の寝ているときに発生した例もあり、残し湯をしないなどの予防が大切です。

□その他の事故
ベビーキャリーや自転車からの転落、ジャングルジムなどの遊具からの墜落、ポットのお湯や熱いみそ汁をかぶってしまったやけどなど、子どもの事故を挙げればきりがありません。こうした事故を防ぐには、とにかく親が目を離さないことと、大丈夫だろうと安易な気持ちにならないことです。