
広報まえばし 平成12年10月1日掲載
小児のけいれん疾患
小児は神経系が未発達のため「けいれん」(小児では全身の筋肉が硬直する「ひきつけ」といわれます)を起こしやすく、神経疾患の中で「熱性けいれん」が一番多く見られます。
「熱性けいれん」は38℃以上の発熱を伴うけいれんで、半数は急性気道感染症により起こり、大多数が正常児ですが、遺伝性けいれん素因を持っている小児に見られます。けいれんに先行して、発熱、頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害があったり、繰り返し長時間続くものは、脳炎、脳症、髄膜炎のような重い疾患も疑われます。熱性けいれんの中には"てんかん発作"に移行するものがあり、5歳以上では軽く考えないことです。
無熱性のけいれんでは、いろいろな原因によって起こる「てんかん」が多く、脳波異常を伴い、同じ形の発作を繰り返すことが特徴で、7割は小児期に初発します。
新生児期は、出産時仮死などの脳障害によるものが多く、乳幼児期からは熱性けいれん、てんかん発作が見られるようになり、学童期からは心因性のけいれんもあります。
〜〜 小児けいれん原因の主なもの 〜〜
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新生児期 |
乳幼児期 |
学童期 |
| 有熱 |
髄膜炎・敗血症・肺炎 |
熱性けいれん・脳炎・髄膜炎・脳症・熱中症 |
脳炎・髄膜炎・熱中症 |
| 無熱 |
脳出血・脳奇形・脳症・先天性代謝異常症(アミノ酸、糖質、脂質電解質、ビタミンなど) |
てんかん・脳腫瘍・低血糖症・脱水症・中毒(薬物・CO2) |
てんかん・頭部外傷・脱水症・ヒステリー・失神・チック・低血糖 |
けいれんを見たら、顔を横に向けて周囲の危険物を取り除き、熱があれば冷やし、口には何も挟まずに様子を見ることです。意識がなく、15分以上全身けいれんが続く時には、救急車を呼んで、専門医で受診しましょう。
前橋市医師会 藤 澤 慧
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